syrup16g のライブに行ってきたよ

syrup16g Tour 2019 【SCAM : SPAM

2019/10/25(金)大阪BIGCAT

 

に行ってきました。

 

アイマスの話と関係ないですけど書きたいので書こうと思います。

 

syrup16g自体もそうですし、一度解散して復活するまでの過程はいろいろみんな書いてるんでそのあたりはインターネッツに任せたいと思います。

 

今回の公演はおそらくSCAMの方だと思います。

MCでもそれらしきことを言っていたのですが、詐欺って意味です。

んでSPAMが迷惑メールのSPAMってことでTシャツの「詐欺」と「迷惑」が成立するんですね。ライブ終わってからツイッター見てて気づきましたよ。

 

そうなんですよね。詐欺。今回のツアーは復活してから新譜ツアーはやったもののその後はCOPY16周年のツアーで、とは言いつつもその間に昔の曲で新譜をつくって続きのツアーをやりって感じだったんですよ。

それから今回のツアー。新しい試みをやるわけでもないし新曲をやるわけでもない。その辺りに「詐欺」「迷惑」の気持ちがあったのかもしれませんね。

 

僕自身ライブを見に行くのは3回目とかなんですけど、今回は五十嵐の調子が出だしから絶好調な感じで珍しいのかなと思いました。

 

セットリストは多分正確なのを誰かが上げてくれてると思うのでそこはあれ。

客層よ。普段「ライブ」といえばお笑いのライブにしか行かないので男性の多さにビビりました。誰かのレポを見ると男女半々くらいとのこと。僕が見たかんじでも男性は多かったですね。総じて陰の風味が漏れ出てたのがポイントでした。女性も20代はいますが、40代前後がキー層なのかなって感じで元メンヘラ、exメンヘラと言ったほうがいいのかって感じの層が結構いた気はします。20代前後の女性は金や銀やに染めた「バ、バンギャ~」って感じでまあロックバンドのライブであれば結構いるんでしょうね。個人的に安心したのはスーツ姿の30代サラリーマンがそれなりにいたところでした。僕自身も浮かないし何か同じものを経たんだろうなって安心感が生まれますしね。

 

知識がないのでよくわかんない外国の女性ボーカルロックバンドの曲を聴きながら待って始まったのが19時半過ぎです。出だしからテンションの高い五十嵐は天才のギターソロもボーカルもなんなくこなしてしまいます。今までだとボーカルがいいとギターの調子が悪くギターがいいとボーカルが悪いのに!とそこだけでちょっとした感動を覚えてしまいました。

 

SCAM、どの程度「詐欺」ということを意識したのか分からないですが、もしsyrup16gというバンドを昔ちょっと売れかけてたくらいの気持ちで見に来た人が存在するのであれば、セットリストからもそうだったでしょう。過去少しはヒットした曲はギリパープルムカデくらいなのですから。そうじゃないファンにとってはレア曲満載の最高の選曲でした。「詐欺」ってのは過去曲で成立してしまう自分たちの状況についてじゃないのかなとは思いながらもすごく楽しめました。

 

具体的な感想を。

配置としてベースのキタダマキさん寄りの左側前列。全曲ドラムとベースの圧がスピーカー含めガンガンに感じられました。

「天才」からの復活前の旧曲連発は昔のライブですらキラーチューンになっていたようなものだったので「おぉ!」って感じの連続でした。

最初の引っ掛かりは中畑さん(ドラム担当、太鼓のお兄さんとも呼ばれてました。)のMC(普通のバンドはボーカルが率先して話すと思うが、このバンドはドラムが話しがち)をはさみ初期の落ち着いた曲「君待ち」、の次の「Honolulu★Rock」でした。

この曲は初期のEP「Free Throw」に収録された何だこれっていうアップチューン。「行かなかった」場所をメインテーマに曲つくる?って曲です。まさかライブで聴けるとは。

それから「回送」からの「ex.人間」。今回のライブはここで泣きそうになりました。精神状態やらでは普通に泣いてたと思います。コーラス含め本当に良かったです。

「テイレベル」はライブで聴けるとも考えてなかったsyrup16g屈指の具体的な歌詞の曲じゃないでしょうか。実際に何があったのかは知らんけど、学生時代の風味が出ています。でも五十嵐自身は生徒会長やってたとか言ってなかったっけ?

ハミングバード」も来たんですけど、タイトルがぱっと思い浮かばず完全に脳が老いているのを感じつつの「scene through」。この曲は解散ライブを思わせてグッと来ますね。SPAMではこの枠は「宇宙遊泳」だったらしく羨ましくも思いました。でもこの曲の終わってしまう儚さがあるのに希望のカケラはある感覚は素敵なんですよね。

ここで一旦終わりアンコール。他のバンドのアンコールも一定のリズムの拍手がずれてってパチパチパチパチってなっては拍手し出すって仕組みなんですかね。他のライブに行ったことなさすぎてわかんないです。

アンコール1曲めの「(I'm not)by you」。アナルバイユーなんて呼ばれますけど、これ実際聴くと本当に沁みますね。五十嵐の言葉遊びがより入っていきます。からの「変態」通しての「パープルムカデ」。確かここのMCで五十嵐が「蛹からムカデになります」みたいなことを言ってた気がします。

「パープルムカデ」曲調の変化が激しい曲ですが、それに合わせたベースドラムの変化はもちろんのこと照明の変化も良かったですね。照明で言うと「イマジン」の天から光が挿している感じも良かったです。「リアル」もジャケットを思わせる緑を使った照明でよかったね。

 

そう「リアル」ももちろんかっこよかったんですけど、2回目のアンコールテンション高く出てきた五十嵐がやったのが「根ぐされ」でした。

この曲は「パープルムカデ」のEP収録の曲で、この日はこの曲以外のEP内の3曲は全てやった状態でした。実はライブ前のレポなどを見てやること自体は予測してたので驚きはそこまでなかったんですが、ギターとボーカルだけでも成立していた曲にドラムとベースが合わさっていく感じが騒がしくなるのにジーンと沁みてくるものがありました。

 

「根ぐされ」でライブはおしまいでしたが、まだアンコールを求める拍手があり、係員の退場を促す動きの後も拍手があったのは来てよかったなと思いました。

 

そりゃ昔みたいに新曲連発で何やるのか分からんみたいなライブも見てみたい気持ちはあるし、昔の曲ばっかりやって稼いでいるのを「詐欺」だと自分で思ってしまうのは分からなくもないんだけど、正しさのひとつではあるよなと思った。

 

今日は見れなかったけど、復活後が中心のSPAM、つまり「迷惑」のほうのライブをやってたんだと思う。

 

新曲ばっかりでも旧曲ばっかりでも構わないから、またライブが見たいなと思った。