NUTS TO YOU! -PeanutsKun 1st Live- を見た
ピーナッツくんのファーストライブがあった。
せっかくなので見た感想を書こうと思う。
ライブタイトルから英語のスラングを織り込んで帰国子女(2週間)をアピールするピーナッツくん。
ライブはNHKの教育番組のような3Dのセットから「ぼくは人気者」が放たれる。
いきなり噛んだところからMC、歌が始まるのだが普通に仕込みと思えるくらい自然にスタートする。オラはにんきものを敷いた曲ってのがヒップホップ的なスタイルなんだろうと思う。
歌がうめえ。
まず思ったのがそれだった。以前公開されていたバーチャルフリークのきぐるみで歌った時より圧倒的にうまい。
次にMCをはさみつつピーナッツくんというキャラクターをメタ的な要素も含め表現する「ピーナッツくんおまじない」。兄ぽこパートで涙が出そうになる。
一発目ゲストYacaを迎えての「風呂フェッショナル」ガチの相手とのリラックスしたコラボ。
からのクソ滑りMCをはさみつつのもちひよこお姉さん。
「school boy」台詞パートは音を重ねているためかぶるのが残念だったが、ヒップホップ界隈では音重ねのライブは普通らしいのでそういうものなんだろうとは思いつつお姉さんは去っていった。ロリキャラでやってるのに説明なしにお姉さんをやる主催もゲストもどういうスタンス?
どういうスタンス曲は続く「KISS」。
こちらは今回ゲストなしだが、後日の放送で「あのキモい曲」と呼ばれていたことが判明する。それにしてもピーナッツくんの息遣いすごく良い。
キスの影響で次元が変わり、ここから着ぐるみパートが始まる。
おそらくはここで休憩を兼ねてのVTuberを超えての表現。
「笑うぴーなっつくん」2度目のデスゲーム主催者。ライブハウス映えする「日々意味ないことで満たす日々」。
「未来NESTメシ」信仰心を高めた上での救世主の登場。初音ミクとのコラボはそのまま流してもそこに存在するので生のコラボになるのだ。
きっかけ台詞の「お前の頭ん中ぐっちゃぐちゃにしてやるからなー!」から始まる「messed up!」。
事前に予告されていたゲストにはなかったmarukidoの出演。そして「ペニパンジョイマン」で揺れる二人。
見切れるカメラマン。
エッチな形と表現されるピーナッツくん。
VTuberの配信でイキそうなMarukidoさん。
「~ぽよ」と言われて困惑する兄ぽこ。
急に性欲を持て余し「My Wife」へ突入する。勃起して即風俗行くな。
違う女の店に行ったのかと思いきや挿入されるMarukidoの豆タッチ映像。
夢は覚め、NHKスタジオへ戻る。
後半戦に突入し、チケット2000枚突破が発表される。通常3,800円、Tシャツ付き6,800円で開催されたこのライブで最低760万円を動かしたことになる。僕はせっかくなのでTシャツ付きを購入したがなんやかんやで8,020円になった。
「Drippin'Life」マジですげえ。スキルでライブ映えするのはかっこいい。「日々が走馬灯」まさにライブ。
そしてグミ。「グミ超うめぇ」。
僕はこの曲を聞くたびにTwitterの一部界隈でグミブームみたいなのがあったことを思い出す。その頃僕もそれなりに買っていた。兄ぽこもああいった界隈の辺縁にいたんだろうか。
雑な入りで登場するぽんぽこさん。まるで命を賭して場を守るかのようにピーナッツくんの退場を促すぽんぽこ。そして登場するチャンチョ。休憩とは。
せっかくの名曲がクソダサ入りで始まる「幽体離脱」。ぽんぽこのコーラスとチャンチョの囁きボーカルが夜を表現する。ハエのようにゆらゆら動くチャンチョ。ぽんぽこのクソダサダンス。最高のリラックスタイム。
独自のファン層がいるチャンチョを横に段取りがめちゃくちゃなぽんぽこさん。
戻ってきたピーナッツくんはロリロリしい3D名取さなと「ペパーミントラブ」を披露する。
声と動きと顔のすべてで歌詞を表現する名取。こりゃすげえ。
出世したドンバギはラストソングとして「Unreal Life」を用意していた!
最期に登場した市松寿ゞ謡は衝撃の事実を発表する。これまでのライブはすべて夢だったのだ。
5歳児の豆と小柄な市松人形が繰り広げるボイスにエフェクトがかけられまくった宇宙感。
2ndアルバムで二人で同時にがっつり歌ってる曲は実はこの曲だけなのかもしれない。絡み合う謎生命体たちが導いた世界は何だったのか。一旦NUTS TO YOU!の電飾がきらめく雲流れる空間が映される。
予定調和に愛を。アンコールが始まる。
まさかのアンコール1曲目「super chat」。やれるピーナッツくんは攻め続ける。
「My name isピーナッツくんレペゼンマザファッキンバーチャルYouTuber!」という絶叫と共にエフェクト書けまくったひずんだ曲が始まる。「まさかライブでこの曲をやるとは」という感想も織り込み済みかのように音楽性でゴリゴリに攻めるピーナッツくん。乱れ飛ぶSPWN上のスパチャ(?)。
「みんな発散できたかな?」というのはすごく冷静な問いかけだと思う。自身に課した、課された役割を果たしながら進んでいく。それがピーナッツくんとしての矜持なんだろう。
ゲスト全員登場。チャンチョが話すところではピーナッツくんを後ろに向ける名監督ぽんぽこ。名取の紹介を忘れかけて「ひとときも忘れたこと無い」からの「きしょ」。
ラストの曲はまさかの2ndアルバムに収録されなかった「expecto patronum」。
みんなで歌うのに向いている曲なのかなと思いつつもみんなで「expecto patronum」と歌うのはすごく良かった。本当にYoutubeとかで知った気になっちゃいけない。ここにピーナッツくんはいた。
しんみりした締めでNUTS TO YOU!は終わりを告げる。
正直まだまだ見たい曲はたくさんあった。そういった余韻は次に繋がるんだろう。
最初高いからお布施かなという気持ちもあったライブだったが、見終わった後には良さしか残ってない。正直現実のライブはsyrup16gしか行ったこと無いので万が一チケットが取れてもキモオタおろおろが出るだけだろうが、それでも行ってみたいと思えた。どんな形であれ今後もピーナッツくんの音楽は追っていきたい。